数年前に他店で耳かけ式補聴器を作られました。
その時は「片方の耳に補聴器をつけたらいいです」と言われ
補聴器の知識も無いのでその通りに作られたそうです。
そして 最近
片耳だけ補聴器をつけるより
”両方の耳に補聴器をつける方がより聞こえやすくなるのではないか”と思われて
当店で両耳補聴器のご相談に来られ、その後お作りいただきました。
今回は耳に入れるので安定感もあり、メガネをかけるのに補聴器が邪魔にならない
耳穴式補聴器をご希望されました。
そのお客様が補聴器のメンテナンスに来られ
「両方の耳に補聴器を入れてよく聞こえるようになった」と喜んでいただけました。
ただ・・・
数年間は片方の耳に補聴器をつけていなかったので
こもりや違和感があり慣れるのに日にちがかかります。
聞こえの仕組み
両耳で聞くことの大切さ
左右の耳から音の情報を正しく取得することはとても重要です。
両方の耳で聞くことを両耳聴(りょうじちょう)といい、
脳は左耳と右耳のそれぞれに入ってくる音を絶えず比較しています。
この比較によって、脳は周囲の音の位置や動きを判断することができるのです。
騒音下での「聞こえ」
方向感覚が明確になり、安全性が高まります
小さな音も聞き取りやすく、耳が疲れにくくなります
補聴器を片耳のみに装用する場合、補聴器を付けている耳と付けていない耳の、
聞こえの感度が異なるため、
意識的に音のする方向へ顔を向けるなどの努力が必要です。
両耳装用では、
片耳では聞き取りにくかった小さな音も無理なく聞き取ることが出来るため、
耳が疲れにくくなります。