泉佐野の商店街
店舗情報 地場名所めぐり 佐野トピックス
地域の便利帳 掲示板 イベント情報
佐野トピックス

佐野の銭湯「大将軍湯」

営業時間: 15時30分〜23時30分、月曜休み
入場料: 大人230円、洗髪料10円
住所: 泉佐野市本町 2-12
電話: 072-462-0277

南海本線「泉佐野」駅北口より駅下の浜側へ、徒歩約10分「大将軍湯」は、春日・上善寺参道のつばさ通りから、浜側へ20m ほどのところにある。

街の銭湯ですが、すごい銭湯である。 田舎の温泉場の感じ、洗い場の床は石畳、ザラリとした感触は、素朴で心地いい。「湯船」が、一つあって、横に「浅い湯船」か並んでいる。それに、「井戸水」上り湯?水。それだけの簡素な風呂だ。昔ながらの湯船は、石づくり、永年使い込まれ、角がとれて丸みをおびている。浅い方は、子供用、大人が座れば、丁度胸あたり。お年寄りには、これが良い。
 角の方に、上がり湯ならぬ「上り井戸水」がある。水温は、年中18.19℃と年中変わらない。(大阪の清水湯と同じ)お湯は、銘刀の切れ味のように、どこを切られたか分らないほど、心地よい。

■ 「湯あたりが良いのは、水質か、木っ端炊きか。」
 その秘密は、まず「大将軍湯」を一回りして見るといい。日の沈む方へ1軒先へ行くと、左へ回る路地がある。(この角の空地が、春日さんのお旅所で、お祭りの時には、神輿がご休憩される。)これを、もう一度左へ回れば、路地川があり、丁度、風呂屋の裏へ出る。この路地沿いの壁に、木っ端(薪)が積んである。裏木戸は、開けっぱなしで、その中を自然と覗いてみたくなった。左手に、重油釜があるが、使っていない。右手の奥に火が見え、焚き木の端が見える。おぉーこれは、昔の五右衛門風呂の風景だ。あったかいだろうなぁ。

■ 観音様の「水」「水なすの水田」と同水源
 泉葛城山系は、独特の水質をもつ水系で、この土地では、豊かな農産物が採れる。代表が「泉州水なす」そして、「泉州玉ねぎ」。まろやかな甘味と水もしたたる風味は泉州ならではの産物である。

  上町の「観音堂」この井戸は、ガマ井戸で綺麗な水が湧いていた。それは、霊験あらたかであったとか。この井戸(平成14年埋められてしまった)は、その上に、造り酒屋があった。「乙女心・共和酒造」とか言う銘柄だった。


道下本家のあった
プリンスホテル付近

駅下の26号線沿いにプリンスホテルがあるが、ここは、道下本家があって、道下用水が引かれていた。この下手に、今も「この水」をふんだんに使う「銭湯・大将軍湯」が、上善寺通りから浜側に入ったところに営業している。井戸水を薪でも炊いた風呂である。

水脈をたどれば、泉の山々から流れる伏流水が豊かな実りをもたらし、佐野の海へ、海でも、豊かな漁場として、今も、大阪湾岸一番の水揚げを誇っている。

水が、育んだ豊かな台地「泉佐野」は、近世、最も栄えた土地であった。今は、南海・泉佐野駅で分断されている街は、地下では、結ばれているのである。

駅上と駅下は、水系で結ばれ、多くの営みを育んできたのです。泉佐野は、この水系を中心に栄えてきたのでした。


泉佐野旧市街地は、迷路のように複雑だ。周囲には「いろは蔵」「町屋館」「食野家跡記念碑」など名所が多い。近世(江戸時代)を知る散策には、格好のスポット。つばさ通りの商店街から歩き回ってみると古い街並み残されている。

ふるさと町屋館(旧新川家)を訪ねてみよう。「散策マップ」が貰え、丁寧に街の案内をしてくれます。

● 佐野の銭湯(駅周辺)

大将軍湯 本町13-14 15:30〜23:30 毎週月曜日 072-462-0277
永佐湯 野出町3-5 16:00〜24:00 毎週日曜日 072-462-5719
栄湯 春日町3 15:30〜23:30 毎週水曜日 072-462-2477
日之出湯 上町3-1-16 15:30〜23:30 毎週水曜日 072-462-1484